注文住宅の見積書で、標準とオプションの境目を確かめる

(公開)| 見積そろえ(運営:morati

【PR】記事内に広告リンクがあります 標準の外にある工事は、見出しの名前が違う

見積書を受け取って「どこまでが標準で、どこからが追加なのか」を確かめようとすると、 「オプション」という語を探すことになります。ところが、その語が印字されていないことがあります。

先に結論から書きます。

まず、いま話している会社にこう聞いてください。この見積書で、標準の外になっている項目はどれですか」。 多くの場合、これで済みます。紙を読む話は、そこで終わりにできます。

気になる設備が決まっているなら、行を指してこう聞きます。 「網戸は標準に入っていますか。それとも今回は入っていませんか」。

そもそも、標準に入っているものは行として印字されません。 見積書に載っているのは標準の外にあるものだけで、標準の一覧はその紙にありません。 見ても分からないのは、読み方の問題ではありません。

紙の上で自分で探すときは、「オプション」という語で探さないでください。 (この記事で「見出し」と呼ぶのは、見積書の中で工事の行がいくつも並んだかたまりに付いている名前のことです。 行より大きい字や太い字で書かれ、その下に行がぶら下がっています。) 当サイトが実物の見積書9件を読んだ範囲では、標準の外にある工事をまとめる見出しの名前が5通りあり、 「オプション」の4文字を含むのは、そのうち2つだけでした。 さらに見出しを立てず、行の頭に記号を付けて区別している例もありました。

別の会社の見積書が要るのは、その次です。 「標準に入っています」と言われたとき、それがこの会社だけの標準なのかどうかは、その答えだけでは分かりません。 会社をまたいで見比べるときの話は記事の後半にあります。

本記事は一般的な情報の整理であり、金額の目安を示すものではありません。

この記事で分かること

  • いま話している会社に聞けば、多くの場合それで済みます
  • 紙で探すときは、読んだ範囲では見出しの名前が5通り。ほかに行の頭に記号を付ける例
  • 金額の目安や割合は書いていません

「オプション」という語は、印字されているとは限らない

家を建てた方がご自身で公開している実物の見積書9件を読み取りました。 標準の外にある工事をまとめるかたまりに、どんな名前が付いているかを数えました。

実物で確認できた5通りの見出しの名前

ポイント

同じ役割のかたまりに、5通りの名前が付いていました。

  • 標準仕様外工事
  • ご提案オプション
  • 提案工事
  • オプション工事
  • 設定仕様工事項目

「オプション」の4文字を含むのは、5つのうち2つだけです。 提案工事設定仕様工事項目 は、語からは役割が読み取れません。 語で検索して見つからなくても、そのかたまりが無いとは限りません。

この5つに当てはまらなかったら

名前で探すのをやめて、行の中身で探します。次のどれか1つでも当てはまる行が固まっている場所を見ます。

①行の名前が工事の名前(基礎・屋根・電気など)ではなく、設備・仕上げ・部屋まわりの名前になっている(食器洗浄機・床材・網戸・外壁のタイル・土間収納など)
②行の名前に「変更」「差額」「追加」のどれかが入っている
③行の頭に OP のような記号が付いている

そういう行が2行以上まとまっていたら、そこがそのかたまりです。 ①だけ当てはまって②③が無い、という形が多いので、3つそろう必要はありません。

それでも見つからないとき

小計の行が見当たらない見積書もあります。1枚に全部の行が並んでいて、区切りが無い形です。

その場合は探すのをやめて、聞いてください。「この見積書で、標準の外になっている項目はどれですか」。 紙の上で見分けられないことは、こちらの落ち度ではありません。

どの会社がどの名前を使っていたかは、会社ごとの書き方の例として読み取ったものです。 当サイトは会社名と結び付けた形では書きません。優劣を示すものではないためです。

行の先頭に記号を付けて区別している例

ポイント

見出しを分けず、行の先頭に記号を付けて区別している見積書がありました。

実物では、OP深基礎(鉄筋込)(基礎を深くする工事)・OP残土場外処分費(掘った土を運び出す費用)のように、 項目名の頭に OP が付いた行が並んでいました。 同じ会社の見積書には ★大工追加手間(大工の作業が増えたぶんの費用) のように、別の記号が付いた行もあります。

この形だと、見出しを探しても見つかりません。 項目名の先頭2文字を見ることになります。 記号が何を表すかは、見積書のどこにも書かれていないことがあるので、その記号が何を表すかは会社に聞くのが確実です。

見出しの下に、何が並んでいたか

実物で読み取れた項目名を、当サイトが3つに分けました。この分け方は当サイトのもので、見積書に書かれているものではありません。

設備を入れ替える行

ポイント

標準の設備を、別のものに替えるための行です。

  • 床材変更(ライブナチュラルプレミアム)
  • ハイドロテクトタイル外壁全面貼り
  • 食器洗浄機浴室暖房付換気乾燥機リチウムイオン蓄電池5.4kw

「変更」「差額」と書かれている行は、標準が別にあることを示しています。 その標準が何かは、この行からは読み取れません。

寸法や仕様を変える行

ポイント

設備ではなく、建物そのものの寸法を変える行もありました。

  • 天井高H2400からH2720差額(天井の高さを2400mmから2720mmに上げる差額)
  • 屋根特殊施工(軒の出変更1500mmまで)(屋根が壁より外に出ている長さを変える)
  • 高性能樹脂サッシ用網戸
  • 土間収納(靴のまま入れる収納)

網戸がこのかたまりにあった見積書がありました。 網戸を標準に含めている会社があるかどうかは、当サイトでは確認できていません。 手元の見積書に網戸の行が無い場合、標準に含まれているのか、そもそも入っていないのかは、この紙からは分かりません。

日付が入っている行

ポイント

11/14追加変更工事 のように、日付が項目名に入っている行がありました。

項目名に日付が入っています。この行が何を指すかは紙からは読み取れませんが、 その日付の時点までの内容だということは分かります。それより後に決めたものは、この紙に入っていません。

手元の紙に日付の行があったら、いちばん新しい日付を見てください。 その後の打ち合わせで決めたことがあれば、それは金額に入っていません。 日付の行が無ければ、この確認は要りません。

契約後に金額が動く行の見分け方は後から上がる箇所の見分け方で扱っています。

同じ設備が、会社によって別の見出しに入る

ポイント

同じものが、ある会社では独立した見出し、別の会社では標準の外の見出し、また別の会社では付帯工事の中にありました。

たとえば太陽光発電は、実物では3通りの置き場所で見つかりました。 それ自体が独立した見出しになっている例、標準の外に入っている例、建物の周りの工事(付帯工事)の中にある例です。

ここで効いてくること

同じ設備が、会社によって別のかたまりに入っていました。太陽光発電で3通りの置き場所を確認しています。

この場合、かたまりごとの小計を並べても、同じものを比べたことになりません。

なお当サイトは、ある設備が「A社では標準に入っていて、B社では別料金だった」という形までは確認していません。標準に入っているものは行として印字されないので、紙からは読み取れないためです。

区分の線がどこにあるかは本体工事費と付帯工事費の違いで扱っています。 そもそも書き方が会社ごとに違う理由は会社によって書き方が違う理由にあります。

紙で分からない行は、聞けば分かる

標準に入っているものは、行として出てこない

ポイント

見積書に載っているのは標準の外にあるものだけです。標準の中身は、そこに書かれていません。

標準仕様外工事 という見出しの名前は、その外側に標準があることを示しています。 ただしその標準に何が入っているかは、このかたまりを読んでも分かりません。

聞いても分からないとき、別の紙が効く

ポイント

ある設備が「標準に入っているかどうか」は、他社の見積書と並べたときに初めて見えます

A社の見積書に食器洗浄機の行が無いとき、理由は2つ考えられます。

  • 標準に入っている(だから別行にする必要がない)
  • 今回の見積に入っていない(後から足せば金額が動く)

A社の紙だけでは、どちらか判別できません。

まず、これで足ります

いちばん早いのは、A社に聞くことです。「食器洗浄機は標準に入っていますか。それとも今回は入っていませんか」。

紙を読む話は、ここで終わりにできます。

別の会社の見積書が効いてくるのは、その次です。 「入っています」と言われたとき、それがこの会社だけの標準なのか、どこでも標準なのかはA社の答えだけでは分かりません。 B社の見積書に食器洗浄機の行が独立してあれば、少なくともB社では標準の外だと分かります。 会社をまたいで見比べたいときにだけ、2社目が要ります。

何を聞くか、何をそろえて依頼するか

ポイント

「オプションはどれですか」ではなく、行を指して聞くほうが答えが返ってきやすくなります。

  • この見積書で、標準の外になっている項目はどれですか
  • ◯◯(食器洗浄機・網戸など)は、標準に入っていますか。それとも今回は入っていませんか
  • 行の頭に付いている記号は、何を表していますか

金額の交渉ではなく、書類の読み方の確認です。 内訳そのものを頼むときの根拠は見積書がもらえないときにできることにあります。

依頼するときは、条件をそろえる

ポイント

比べるための紙を集めるときは、同じ条件を各社に伝えます。条件が違うと、標準の差なのか条件の差なのか分かりません。

条件のそろえ方は注文住宅の相見積もりを比較する手順にまとめました。

2社分の書類がそろったら、片方だけにある行を探します。 当サイトの見積そろえは、2社分を入力すると同じ工事を別の名前で書いてある行を同じものとして扱ったうえで「片方の見積にはあるが、もう片方には無い項目」を並べて表示します。

2社分がそろったら、ここで並べる(無料・登録不要)

よくある質問

見積書のどこを見れば、オプションだと分かりますか。

見出しの名前を見ます。当サイトが読んだ範囲では、標準の外にある工事をまとめる見出しの名前が5通りに分かれていました。 「オプション」という語が印字されているとは限らないため、語で検索しても見つからないことがあります。 行の先頭に記号を付けて区別している例もありました。

オプションの費用は、いくらくらいが目安ですか。

当サイトは金額の目安を書いていません。 オプションの費用について、出どころをたどれる資料を確認できなかったためです。 手元の見積書について知りたい場合は、その会社に内訳を尋ねるのが確実です。

1社の見積書だけで、標準の範囲は分かりますか。

紙を見るだけでは分かりません。標準に含まれているものは、そもそも行として印字されないためです。 ただし、聞けば分かります。「◯◯は標準に入っていますか」と行を指して尋ねるのが、いちばん早い方法です。 聞いても答えがはっきりしないときや、会社をまたいで範囲を比べたいときに、別の会社の見積書と並べることになります。

「標準仕様」という言葉に、決まった意味はありますか。

当サイトは、この語の意味を定めた資料にあたって確かめていません。 確認できたのは、実物の見積書に 標準仕様外工事 という見出しがあったことだけです。 その見出しがあるということはその会社に「標準」があるということですが、 中身がその紙に書かれていないことも、同じく確認できています。

この記事の調べ方

  • 実物の見積書9件(家を建てた方がご自身で公開しているもの)を読み取りました
  • 9件のうち7件は画像で、拡大して目視で書き写しています。低解像度で潰れている行は読み取れていません
  • 1件は原本の画像が無く、家を建てた方が本文に書き写したものです。表記そのものの証拠としては弱いものです
  • 会社名は、その会社の書き方の例として扱っています。本文では会社名と結び付けて書いていません。優劣を示すものではないためです
  • 「5通り」は、読み取れた9件の範囲での数です。これ以外の名前が無いという意味ではありません
  • 金額の目安や割合は書いていません。出どころをたどれる資料を確認できなかったためです
  • 会社がなぜその書き方を選んでいるかは書いていません。当サイトが確認したのは、紙に印字されている内容だけです

まとめ|語で探さず、見出しの切れ目で探す

ポイント

標準の外にある工事をまとめる見出しの名前は、読んだ範囲で5通りありました。

「オプション」の4文字を含むのは、そのうち2つだけです。

見出しを分けず、行の先頭に記号を付けて区別している見積書もあります。 語で検索して見つからなくても、その区別が無いとは限りません。

そして、標準の範囲はその会社の紙には書かれていません。 ある設備の行が無いとき、標準に入っているのか、今回は入っていないのかは、1社の紙からは判別できません。

注意

かたまりごとの小計が安く見えても、同じ設備が別のかたまりに入っているだけのことがあります。

比べる相手の見積がまだ1社分しかないときは。 一括見積・無料相談サービス4件の比較で、 どのサービスからどの書類が出てくるかを、各社の公式サイトの記載で確認できます。