施主支給で見積もりの総額比較が崩れる理由|そろえ方まで
【PR】記事内に広告リンクがあります照明器具を自分で買うことにして、見積もりの総額が下がった。もう1社は照明器具込みの総額のまま。 このとき2社の総額を並べても、差がどこから来ているのかが読めなくなります。
施主支給にした項目は、その会社の総額に入りません。実物の見積書では、照明器具の置き場所が3通り、エアコンが2通りに分かれていて、そのうちの1つが施主支給でした。
片方の会社だけ施主支給にすると、その会社の総額が安く見えます。実際には、その分を自分で払うことになります。
そろえるには、施主支給にした項目を洗い出して、両社の紙に同じ扱いであるかを確認します。
この記事で分かること
- 照明器具・エアコンの置き場所が会社ごとに違う実例
- 金額欄が数値ではなく文字列になる実例
- 総額を比べる前にそろえる手順
見積書に載っていない費用の一覧は、 見積に含まれていないことが多い費用にまとめました。
施主支給とは、自分で買って会社の見積もりから外すことです
施主支給は、照明器具やエアコンなどを施主が自分で購入し、取り付けだけを会社に頼む形です。 自分で買うぶんは、会社の見積もりの金額から外れます。 頼む前に伝えないと、会社の見積もりに同じものが二重に入ることがあります。 見積もりを頼む前に伝えることは見積もりを頼むタイミングにまとめました。
金額が未確定であることを示す表記は、施主支給だけではありません。 「一式」「概算」「お施主様支給」など、実物では11通りの書き方が見つかりました。 施主支給はそのうちの1つで、金額欄が数値ではなく文字列そのものになる例です。 全体の一覧は「一式」「1式」の違いと「概算」の意味にまとめました。
個人的には、この「見積もりから外れる」という性質が、比較のときにいちばん見落としやすい点だと思いました。 項目が減って総額が下がるので、比較しているときは「安くなった」としか見えません。
実物では、置き場所が3通り・2通りに分かれていました
照明器具は3通り
| 置き場所 | 実物での例 |
|---|---|
| 諸費用系統の中 | 2件 |
| 独立した項目(インテリア工事) | 1件 |
| 施主支給(金額欄が数値でない) | 1件 |
同じ「照明器具」という項目が、会社によって3通りの場所に入っていました。 諸費用としてまとめる会社、独立させる会社、そして施主支給として金額欄自体が数値でない会社です。 市販の積算ソフトのサンプルでは、工事内訳の内側に入っていました。実物には無かった4つ目の置き場所です。
エアコンは2通り
エアコンも、会社によって置き場所が違いました。 付帯工事の中に入れる会社が2件(うち1件は金額欄が施主支給)、その他予備費用としてまとめる会社が1件でした。 市販の積算ソフトのサンプルでは、コンセントの行だけがあり、エアコン本体・設置の行そのものがありませんでした。 これは「記載なし」であって、施主支給とは別の状態です。行が無いことと、施主支給の欄があることは違います。
金額欄が、数値ではなく文字列になっている実例
ある会社の資金計画書は、照明器具の金額欄に「お施主様支給」という文字列がそのまま入っていました。
数量・単価は空欄で、合計にも数字として足されていません。
この紙では、照明器具の費用そのものが総額の外にあります。 総額だけを見ると、この会社は照明器具のぶん安く見えます。 しかし施主が自分で払う費用は消えていません。紙の外にあるだけです。
総額をそのまま比べると、何が起きるか
2社のうち、片方だけが照明器具を施主支給にしていたとします。 その会社の総額は、照明器具のぶんだけ低く出ます。 もう片方の会社は、照明器具を含めた金額のままです。
このとき、総額の差は「工事の値段の差」ではなく「含めているものの差」です。 見た目の総額だけで安いほうを選ぶと、施主支給にした分の費用(自分で購入する費用)を見落としたまま決めることになります。
私の考えとしては、この崩れ方は「一式」や「未確定」の表記よりも気づきにくいと感じました。 「一式」は金額が入っているので目に留まりますが、施主支給は項目自体が総額から消えるため、気づく手がかりが少ないためです。
比べる前にそろえる手順
①両社の紙から、施主支給になっている項目を洗い出す。
②片方だけに施主支給の項目があれば、その項目をリストに残す。
③総額ではなく、施主支給を除いた工事の金額どうしで比べる。
施主支給にする・しないは会社を決める理由にはなりません。 比べる前に、範囲をそろえることが先です。 範囲をそろえる考え方は資金計画書と見積書の違いでも扱いました。 同じ理由で、土地代やローンの試算も工事の金額とは別に扱います。
取り出した項目を並べるときは、当サイトの入力欄が使えます。 2社分の項目名を入れると、書き方の違いをそろえて並べます。入力はブラウザの中だけで処理します。
見積そろえの入力欄を開く(無料・登録不要)よくある質問
施主支給にすると、必ず安くなりますか。
当サイトは確かめていません。 確かめられるのは、施主支給にした分が会社の見積もりの総額から外れることだけです。 自分で購入する費用の高い安いは、購入先次第です。
照明器具やエアコンは、必ず施主支給になりますか。
そうではありません。 実物の照明器具は、諸費用・独立項目・施主支給の3通りに分かれていました。 施主支給は、そのうちの1つの選び方です。
施主支給にした項目は、会社に伝える必要がありますか。
当サイトは会社側の対応までは確かめていません。 伝えないと会社の見積もりに同じものが二重に入る可能性があることは、実物の記載から読み取れます。 伝えるタイミングは見積もりを頼むタイミングに書きました。
施主支給の欄が無い紙は、どう読めばいいですか。
欄が無いことは、施主支給が無いことと同じではありません。 行そのものが無い場合と、施主支給の欄がある場合は別の状態です。 見積書に載っていない費用の探し方は見積に含まれていないことが多い費用にまとめました。
まとめ
施主支給になっている項目を、両社の紙から洗い出す。
総額ではなく、施主支給を除いた金額どうしで比べる。
施主支給にした項目は、総額から消えるだけで、費用そのものが消えるわけではありません。 安く見える理由が、範囲の違いなのか、工事の値段の違いなのかを先に分けてください。
間取りプランと資金計画を、まとめて無料で。
届くのは各社の提案で、契約前の正式な見積書とは別のものです。比べるためのものなので、会社は複数選びます。
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この記事の調べ方
- 照明器具・エアコンの置き場所は、家を建てた方がご自身で公開している実物の見積書9件を1行ずつ読み取ったものです。会社名と出典URLは当サイトの記録に残していますが、記事本文では社名を出していません
- 照明器具は実物4件で観測でき、置き場所は3通りに分かれました。別に、市販の積算ソフトのサンプル1件でも観測し、実物には無かった4つ目の置き場所(工事内訳の内側)がありました
- エアコンは実物3件で観測でき、置き場所は2通りに分かれました。市販の積算ソフトのサンプルでは、コンセントの行だけで本体・設置の行そのものが無く、置き場所としては数えていません
- 「9件中◯件」という割合の主張はしていません。観測できた件数の中での分かれ方だけを書いています。実物と積算ソフトのサンプルは、本文・表・この節で区別して書いています
- 金額欄が「お施主様支給」という文字列になっている実例は、1件で確認しました
- 確かめていないこと:施主支給にすると実際に安くなるか/会社に伝えなかった場合に何が起きるか/施主支給を断る会社の割合/施主支給の欄が無い紙で施主支給という選択肢自体が使えるかどうか
- 本記事は実物の読み取りの整理であり、法律の助言ではありません。個別の契約についての判断は、契約書の記載と当事者間の確認によります